- ビニル被覆材は、低温ではもろく割れやすくなるため、ビニルシースケーブルに過激な衝撃を与えたり、床の上にたたきつけるようなことはしないでください。
- ビニルの耐熱温度は60℃です。
周囲に高温となる機器(ヒーター・照明・電線・基板等)がある場合は、
十分な放熱冷却ファンなどでご対応ください。
※2PNCTも冷凍倉庫のような低温で曲げ半径小さく繰り返し動く場合は
ケーブルにひびが生じることがございます。 - 2PNCTの耐熱温度は80℃です。
使用温度は75℃~固定‐40℃ 移動-25℃
※繰り返しは除く
★VCT(ビニルキャブタイヤ)が圧倒的に低コストです。
用途とご使用環境を十分にご検討してご選択ください。
<耐用年数>
一般の電線・ケーブルの設計上の耐用年数は、その絶縁体に対する熱的・電気的ストレスの面から20~30年を基準として考えてありますが、使用状態における耐用年数は、その布設環境や使用状況により大きく変化します。
注)移動用キャブタイヤケーブル等は、使用状況により耐用年数は大きく異なり、一概に決められません。
<許容張力>
ケーブルに過大な張力を加えると、導体が伸びたり断線する恐れがあるため、次の値を超えないように注意してください。
・銅導体ケーブルの許容張力(Kg)=7(Kg/㎟)×線心数(本)×導体断面積(㎟)
・銅導体ケーブルの許容張力(N)=68.6(N)×線心数(本)×導体断面積(㎟)
<許容曲げ半径>
ゴム、プラスチック電線・ケーブルは、可とう性はあっても過度な曲げが加わると電気的性能などを低下させてしまうので、次の値以下に曲げないように注意してください。
[移動用遮蔽無しキャブタイヤケーブル]
・単心 6D以上
・多心 4D以上
(D:ケーブル外径)
注)移動用においてリール巻取式・カーテン式使用などの、常に一定の場所で繰り返し曲げられるものは、この数値を適用できません。
参考文献:一般社団法人 日本電線工業会 電線要覧